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五十肩や四十肩は、残念ながら医学的には原因がつかめていないのが現状です。
一般的な説としては、肩の関節の周囲に炎症が起こり、組織の癒着などによって痛みや動作の制限が起こるのではないかと見られ、医学的には「肩関節周囲炎」として診断されることが主です。
肩関節周囲炎
病気の原因ははっきりしませんが、何らかの原因で肩関節を上にあげる時に肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)や腱板などの動きが障害されると骨頭の動きが制限されて痛みを生じ、関節包の縮小を起こすことが肩関節周囲炎の病態と考えられています。
五十肩・四十肩の治療 五十肩や四十肩の多くの場合は、数ヶ月〜長くて1年強くらいで自然治癒することが多いようです。
しかし、だからといって、放っておきながら生活できるほど気にならない痛みではありませんので、出来るだけ早期に回復するために治療を進めるのが一般的な考え方でしょう。
また、放っておくことで、肩周りの筋肉がおかしな具合に凝り固まり、痛みはなくなっても「関節の可動域の制限は開放されない」等の障害が残ることもあるようですので、早めに適切な治療を受けるようにしましょう。
ここでは、主におこなわれる一般的な治療をご紹介します。
五十肩や四十肩の治療は、主に「肩周りの筋肉の緊張をほぐす」こと、緊張の引き金となる「血行不良を取り除く」ことを目的とした治療がおこなわれることが多いです。
・電気療法・温熱療法
マイクロウエーブなどの超音波や超短波、レーザー光線などを発生させる機具を利用します。温熱刺激により血行不良や筋肉の緊張を取り除き、発痛物質を患部から排除する目的でおこなわれます。
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・ストレッチ
肩関節の可動域の回復を目的としてストレッチをおこなったり、失った心身の機能改善・回復を目的としたリハビリテーション。
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・徒手療法
整体や鍼灸、カイロプラクティックなど、直接術者の手により五十肩や四十肩の原因となる筋骨格のバランスを整えて、痛みの緩和と早期回復を目的とします。
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区別しなければならない病気
五十肩や四十肩は、整形外科などである程度の状態から肩関節周囲炎として診断されますが、似たような症状でも、中には病理的な疾患による痛みの場合があります。
五十肩や四十肩と区別しなければならない主な病気
腱板損傷(腱板断裂という場合もある)
何らかの原因で腱板が破損した状態。原因としては転倒や打撲、スポーツ外傷などにより発生する場合と、加齢的変化(老化現象)を基盤に肩の使い過ぎが加わり発生する場合とがあります。
好発部位は棘上筋腱の大結節付着部です。損傷の程度により完全断裂(完全に切れた状態)と部分断裂(部分的に切れた状態)とに分かれます。
転倒の際に手をついて損傷することや、肩に無理な力が加わった際に損傷します。また明らかなケガのエピソードがなく、徐々に損傷する場合もあります。四十肩、五十肩あるいは肩関節周囲炎と診断されている中に肩腱板損傷が多く含まれています。診察およびMRIなどの精査にて診断は可能です。
肩峰下滑液包炎
肩峰下滑液包が炎症を起こす病気です。五十肩の前段階とも考えられますが、原則として腕がひと通りに動くので、運動制限がある五十肩とは区別されます。
石灰沈着性腱板炎
腱板の周辺に石灰物が沈着し、腱板や滑液包が炎症を起こして肩関節に痛みと運動制限を引き起こす疾患です。確定診断はレントゲン検査にて腱板周辺に石灰物が確認できれば容易です(単純X線で棘上筋腱〈きょくじょうきんけん〉部に石灰沈着が認められる)
腋窩(えきか)神経麻痺
肩の天辺の部位の3角筋の部分は腋窩神経の支配部位です。この神経の不全麻痺ではないかと見られています。
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